なんにも持ってないぼっちの女がスペインに行く話。

仕事もなし、金もなし、若さもなし、恋人もなし。なんにも持ってない女が何かをしようとしています。

パスポートはぱっつんです。【パスポートを取得するはなし】

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別に気合を入れたわけではない。

けど、一年くらい放っといたこのヘアスタイルではさすがにアレかなとか変な気を回したのが間違いだった。

 

パスポート申請に行く前に、ちょっと小綺麗になっておこうと思ったんです。

パスポートの写真、少しでもマシになればいいなあなんて、なけなしの乙女心を発動させたのが悲劇の始まりであった。

 

髪切りに行ったら

ぱっつんにされた(動揺)

 

「どうですか?」って聞いてくるその髪型はどうみてもぱっつん。しかも後ろも限りなくおかっぱ寄り。

え、これ、これで終わりだったの?まだ途中なんだと思ってたよ!今から整えて行くんだと思ってたよ!!!(驚愕)

どうですかっていやそりゃもう修正一択やろ。もうちょっと斜めに梳いてください!

 

「はあ」

 

私難しいこと言ってないよね?

 

ところが「梳く」ということを知らないのか、毛先1センチあたりのところで延々とハサミを入れる毛切り師(私のちっぽけなプライドがこの人を美容師と呼びたくないと叫んでいる)。

 

「どうですか?」

いやいやいやさっきと変わりませんがな。

これだとただのぱっつんだしおかっぱなので、後ろはもっと外側を短めにしていいです。段を付ける感じで。

 

「はあ」

 

なんだろう、なんで通じないんだろう。

周りの美容師も助けたまえよ、どう見ても君らの同僚は要領を得ないよ。

 

「どうですか?もうだいぶ切りましたけど」

ていうかなんで「注文の多い客だなあ」みたいな顔してんのよ、なんでこっちが悪いみたいなのよ。

 

もういいよぱっつんで……。

 

たぶん、これ以上何を言っても分からなくて余計混乱させちゃうんだろうなと思ったので、もういいことにしました。

この人はそんなに私をぱっつんにしたいのか。

ぱっつんが似合うのなんて、可愛いモデルさんだけだっつうの!

イライラもたしかにするんですけど、なんかどっと疲れて、諦めの方が勝ちました。

 

パスポートの写真はぱっつんです。

出発前に、もう一回ちゃんと整えよう(泣笑)