なんにも持ってないぼっちの女がスペインに行く話。

仕事もなし、金もなし、若さもなし、恋人もなし。なんにも持ってない女が何かをしようとしています。

気持ちを強く持って【閉じかけていたスーツケースをまたほどく】

本来なら昨日、出発してたんだよなぁ……と叶わなかった3月26日に思いを馳せ、しょぼくれながら一週間過ごしましたはにゃです。

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昨日、住居届や国保、年金等のお役所ごとをしに役場へ行きました。

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出発前の手続きをした時に受け付けてくださった担当者と同じ方だったので、私の顔を見て一瞬で察したようで、「あぁ……」と複雑な顔をされました(苦笑)

住所を元に戻し、国保に加入し直し、年金もまた手続きを済ませました。

 

全世界が危険レベル2となり、本格的に入国禁止となり、で、航空会社からは旅程が成立しなくなったからという事由により、チケットの全額返金の案内メールが届きました。

海外保険も無効ということで、全額返金の手続きが済んだと案内メールが届きました。

仕方ないことと何度も自分に言い聞かせているとはいえ、なにもかもが自分からはらはらと離れていく感覚が、とても寂しいです。

 

授業料を払っちゃった学校はどうなるかというと、こちらはなんと返金制度が無い(!)そうで(犯罪を防ぐためと言われました。その学校がというわけではなく、スペインはそういう制度になっているとのこと)、延期という措置を取ってくれると言われましたが、いつになったら行けるのやら目処もつかない状態では、今後どうなるか不安です。

 

次いつ行けるのか分からない状態で心配なのは、私の蓄えももちろんそうなのですが、主にメンタル面。…………もつかな、と。

 

出発を控えて、現在実家に引き揚げている状態です。

家族は皆、私がスペインへ行こうとしていることを良く思っていません。

何度も馬鹿にされたし、怒られました。

 

スペイン語なんかやってどうするんだ、何を目指してるつもりか、留学とか自分の歳考えろ、正社員を目指して就活しろ、金もないのに将来どうする。

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言いたくなる気持ちも分からなくもない、ホントにその通りです。

スペイン語を多少理解できるようになったとして自分が何かになれるとは思っていないし、これまでずっと契約社員派遣社員で来ていたため蓄えが無いのも事実です。1年後日本に戻って来たとき、私には何も残っていません。

でもやってみたいと思った。

たぶんこの先二度と起こすことはないであろう、大きな目標でした(当社比)。

 

新型肺炎の影響で世界情勢がだんだんと怪しくなっていき、私の気持ちが下降していくのと反比例して、家族の機嫌は良くなっていきました。

すごく悔しかったけれど、それでも3月26日にはここから脱出できるんだと自分に言い聞かせ、信じて出発日を待ちましたが。

 

行けないことが決定的となった日の家族の嬉しそうな様子。

 

延期じゃなくて中止でしょ、そんなに行きたいなら『旅行』でいいじゃん、ハイハイ航空券も海外保険も学校もキャンセルキャンセル、ハイハイもう行かないこと決定なんだから早く就活したら?

 

昨日に至っては、あら、大丈夫?空港まで送ってあげようか?と言われて。

悔しかった…………

 

こういう空間、

この空間に、出発が不確かなまま居続ける辛さ……。

家を出れば良い話ではありますが、そう上手くもいかない事情もあり。次の出発までここで暮らすことになりそうです。

 

恐ろしいのは、この空間に身を置き続けることによって、段々と自分の思考も『そっち』に持って行かれそうになること。

 

だよね、私がスペイン語やったところで何の役にも立つわけ無いんだから、やらなくていっか……………………

 

とか。ヤバいヤバいヤバい!!

 

言霊(ことだま)って、あると思います。

負けないように、次の機会まで、なんとか待ちたい。です。