何も言えなくなった【健康診断書】
ビザ申請に必要な書類として、健康診断書を取らなければなりません。
これは渡航先によって違うようで、別に要らないところもあります。スペインの長期ビザの申請には、必須でした。
どこの病院でも受け付けてくれるわけではないようなので、探す必要があります。
ネットで『海外 診断書 〇〇市』とかで探すと見つけられたりします。
私が今住んでいる市内で、コレ系のものを受け付けているのは一軒だけのようで、まずは予約の電話を入れました。
概要を話して、健康診断書を出してもらえるか聞いたところ、問題ないとのことで日を決めて予約を取りました。
そのとき、『3,000円必要となりますのでご準備ください』と言われました。
前回のときは(結局渡航叶わずでしたが)、別の県に住んでいたので当然今回とは病院が違うのですが、2,500円くらいでした。なのでこのくらいの差は想定の範囲内だと思っていました。
▲ 前回の。しめて 2,420円。
予約日当日。
診断書を出してもらうと言っても、身長体重血液検査、とかそういうのはありません。問診のみです。『過去に大きな病気をしているかい?』とか『重大な精神疾患があるかい?』みたいなことをフンワリ聞かれます。特に何もなければ終わりです。私は30秒くらいで終了。
今すぐ出せるから待合室で待っているようにと言われ、即時発行か有難いな、と思っていたら。
受付の女性 : 『それでははにゃさん、今回のお会計9,000円です』
はにゃ : 『…………、えっ』
受付 : 『9,000円です』
なんですかそれ。
最初に言っていた3,000円からなぜいきなり3倍になっているのか訳が分からず、よく見れば。
▲ 英文診断書料?? 英文の値段!?
▲ 英文?これは英文?
ほぼほぼモザイクかけてて見えずに申し訳ないですが、ここに書かれているのは、私の名前と生年月日、病院の名前と院長の名前。それぐらいです。英語……?というより、ローマ字です。
これ英文なの?
最初に言ってることと違う。
こちらの目的は最初の時点で伝えていたので、値段は分かっていたはずですよね?
色々な言葉と感情が一瞬のうちに脳内を巡って、口を開きかけては閉じ、また開いては閉じを繰り返して、
すべッ……、て、を、飲みッッ……ッ込んで、
準備していた3,000円ではなく、別の用事のために準備していた一万円札を黙って出したのでした。
言いたいことはホントに色々あったけれど、ここで私が何をゴネても、言われた値段を払わなければ診断書は手に入らないと分かっていたので、そうしました。
でも内心は全然穏やかではなく、嵐のようにグルグルと渦巻く感情をどうにかまとめながら、どこかに向かって叫びたいのを抑えて、
抑えて、
抑えて、
病院を後にしたのでした。
時給どころか分給で一万近くを稼ぎだすとは、医者とはすごい商売です。
あ、嫌味です。