なんにも持ってないぼっちの女がスペインに行く話。

仕事もなし、金もなし、若さもなし、恋人もなし。なんにも持ってない女が何かをしようとしています。

再び渡航の準備を始める話【あきらめてないよ!】

昨年の3月。

渡航直前に飛行機が欠航となり、留学を中止せざるを得なかったはにゃです。

いつか行けるタイミングが開けるだろうと、それに備えて様子を見ながら短期派遣をしておりました。

 

前記事で書いておりました地獄のコールセンターを昨年9月で終了し、続いて10月からは別の派遣でのお仕事をしていました。

いったい自分が何の事業のどの部分を担っているのか結局最後まで分からないまま、何かのデータのチェック作業を2月で終了。

その後、少しぽっかりと時間が空き、改めてじっくりと考えました。

 

いまだ全然安心できない状況ではありますが、学校は既に再開されていて、リモート授業でもないとのこと。スペイン自体の入国は、ノービザ(観光目的とか)ではお断りだけど、ちゃんとビザを取得していれば受け入れる。日本からの留学生も来てますよとのこと。

 

そうか、行けなくはないのか……。

 

そう考えていたときに、ふと気づきました。

待てよ、今ってものすごく条件良くないか。

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  • ハグキスであばばばってならずに済む

ヨーロッパはハグキスの国ですが、私みたいな小心者はこれが懸念材料のひとつでありました。

慣れとは言いますが、その慣れが訪れるまでは、私はハグキスにいちいち緊張し、地蔵のようになるのであろうな……と思っていました。

キスと言っても実際にちゅうするわけじゃないよ!ほっぺた触れ合わせるだけだよ!って説明にはありますが、待ってそんな至近距離で私の毛穴とか見ないでほしい。

 

現在、感染対策としてハグキス自粛せよとなっているようです。やったら罰金とまで厳しくはしていないようですが、積極的にやらないようにみたいな。

 

ハグキスしなくていいの……!?

コミュ障には有難い話です。

 

  • 『私のスーツケース来ない事件』が起こる確率低いかも

私が何より恐れているのがこれ。

到着したあとの空港で、あの回転寿司のレーンに永遠に自分の荷物が姿を現さない現象。

あらゆる運に見放された星の元に生まれた私は、ここぞというときに絶対こういう災難に遭うに違いないのです。(予言)

 

どの時点で異変に気づくべき?盗られた?手違いで別のレーンにある?手違いで別の飛行機に乗ってる?どの職員に何て言えばいい?保険会社に連絡?学校に連絡?買い物行かなきゃ?そんな金ない?電話のかけ方ってどうするの?

 

ゆーちゅーぶでロストバゲージ(って言うんでしょうか)の記事とか見るたびに、自分がこれに遭ったらどうしようと不安になるのです。こうやって対処しました、と動画の皆さんは上手くやっているのですが、私絶対そんなスムーズにやれない。

 

荷物迷子の原因はいろいろありましょうが、移動する人が多すぎて、ごった返してて、もみくちゃになって、混乱して、ああなる。というのもひとつの要因になり得ると思うのです。

 

今なら人、スッカスカなのでは?

それなら荷物も混乱せずに私とセットでちゃんと運んでもらえるのでは?

 

……なかなか良い話です。

 

  • 飛行機で隣いない解放感

飛行機の席で隣り合わせた人との試練も、覚悟しているとはいえ心配でした。

めっちゃ脚を左右に開くタイプの人だったらどうしよう、ものすごい口臭とか香臭の人だったらどうしよう、貧乏ゆすりすごい人だったらどうしよう、いちばん長いフライトで15時間弱?耐えられるだろうか。

 

現在移動する人自体も少ないとは思いますが、飛行機の搭乗人数も抑えられていて、席もソーシャルディスタンスなので、隣には確実に人がいない状態になっているはずです。

すいませんちょっとトイレに……と、脚どけてもらって前を横切るとかしなくて良くなる?『すいませんちょっとトイレ』を英語で練習しておかなくても良い?

 

なんという素晴らしい状況でしょう。

 

  • マスクで顔半分隠せる天国

この時代ですので、マスク必須です。というかスペインはマスクしてないと罰金だそうです。

以前(マスク時代突入前)は、首にふんわり巻きものをして、顔周りに布が来ることで少し顔が隠せるという感じで(自分の中で)安心感を得ていました(なんという小物感)。

マスク文化がないヨーロッパでは、やはり同じ手法で隠れるしかないと思っていたのですが、今なら堂々とマスクを着用していられます。だって着用してないと罰金ですもの、おお怖い(歓喜)。

 

劣等感の塊には嬉しい環境ではありませんか。

 

 

コロナは大変よろしくないが、コミュ障には大変美味しい状況です。

行くなら今では?私にとってはメリットばっかりなのでは?

え、じゃ行く?もう行ってしまおうか?

 

じわじわと『もう一度渡航』が現実味を帯びてきたときに、派遣会社から仕事の紹介の連絡が。

聞いてみると、6月末までの短期とのこと。

それを……やったら行こう!

即効で決め、ただちに準備に動き始めました。

 

周りからはそんな計画はもう止めて早く普通に就職しろと言われていますが、まだ私は諦めたくないなあと思っています。

時間が短くて慌ただしいですが、着実に準備を進めていきます。