なんにも持ってないぼっちの女がスペインに行く話。

仕事もなし、金もなし、若さもなし、恋人もなし。なんにも持ってない女が何かをしようとしています。

シェンゲン旅行保険【海外保険に入りたい・前編】

続きまして海外保険です。

海外保険に入らねばなりません。

日本でビザ申請をする際、医療保険と、本国送還保険に加入していることが最低条件となります。

本国送還保険というのは、重大な病気やケガをした場合に日本へ送り届けてあげますよ、あるいは死亡した場合に遺体を日本へ送り届けてあげますよ、というものです。

これはもうホントに、カバー内容や滞在期間や保険会社によって値段がピンキリで、正直どこが良いとか言えない部分です。自分で納得できるものを契約するとしか言いようが。

 

私は、現地在住の日本人で保険の代理店的なお仕事をされている方に連絡を取って、契約しました。

私が契約したのは、本国送還と医療保険どちらもカバーする、シェンゲン旅行保険です。

 

 

加盟している国家間において、出入国検査(国境検査)なしで国境を越えることを許可する協定のことです。

ドイツ、フランス、イタリア、オーストリア、ベルギー、デンマーク、オランダ、ポルトガル、スペイン、スウェーデンアイスランドリヒテンシュタインノルウェー、スイスなど、ヨーロッパの主要国合計26ヶ国が加盟しています。

シェンゲン旅行保険は、スペインじゃなくても、病気やケガをした場所が加盟国のうちのどこかであれば、補償内容が適用されるということです。ヨーロッパ周遊旅行をする方には頼もしい保険ですね。

あ、イギリスは加盟していません。

いつの時代も栄光ある孤立が好きですねイギリス!

 

  • シェンゲン保険の主なカバー内容は?

・死亡時の本国への本国送還
・重大な疾病、ケガによる本国送還
・疾病、ケガの医療 30.000ユーロ限度。

(一連の診療につき100ユーロまでは自己負担)

 

  • スペインのシェンゲン保険を日本の海外保険と比較した場合

メリット:

保険料が安い。この一言に尽きると思います。

私は、海外保険は日本円で最大15万までと、自分なりの線引きをしていました。その条件をじゅうぶんクリアしてくれます。
→ スペイン以外のシェンゲン国に旅行中でも同様に使える。

 

デメリット:

生命保険、賠償責任保険、盗難保険、通訳をカバーしない。
→ 病院に行く際、スペインの保険会社に電話をする必要がある。(英語かスペイン語が多少は出来ていないとキツい。ダメならフォローしてくれる人が必要)
→ 一連の診療につき100ユーロまでは自己負担。
(※例えば捻挫で、救急受診、レントゲン、別の日に再診等複数の診療となって合計医療費が300ユーロとなってもこちらの負担は100ユーロ)
(※インフルエンザで受診をして100ユーロ支払は高く感じるかもしれないが、虫垂炎や交通事故で入院・手術となってもこちらの負担は100ユーロ)

 

  • 保険料はどのくらい?

1年間で765ユーロ。

普通の病気ケガに加えて、コロナ感染時の処置対応も含まれるようになったとのことで、そのぶん高くなったと説明を受けました。

そういえば前回は690ユーロでした。日本円で約1万ほど値上がりしています。それでも格安なことには変わりません。

 

 

保険に加入したい旨を相談すると、さっそく契約書をメールで添付してくれました。

こちらの保険はメール添付=原本という扱いで、ビザ申請の際に提出するのも、これを印刷して出せばよし、ということのようです。なので原本が届くのをジリジリしながら待つ必要はないわけで、とても良いです。

入学許可証も同じ扱いにしてくれたらいいのに……

 

  • 問題発生。

ただひとつ、今回は困ったことになりました。保険料の支払いです。

『前回と支払い方が変わったよ!ここに振り込んでね!』

と、保険会社の口座番号等がメールで送られてきました。

前回は、セキュリティをじゅうぶんにしたうえで、私のクレジットカード番号を向こうに伝えるというやり方でした。そうすれば、勝手に(?)引き落としてもらえたので楽だったのです。今回は私が振り込まなければならないようです。

 

海外送金ってどんな感じ?

まずは試しに。ゆうちょ銀行へ行ってみました。

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▲ これだな?どれどれ。

 

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▲ ……なんか手数料高くない?こんなもん?

 

窓口で手続きするなら、振込手数料7,500円、

ゆうちょダイレクトっていうインターネットバンキングなら3,000円。

 

たっか――――!?

 

わりとしっかりとした出費になってしまうではないかと思いながら、しかし相手が海外だから、こんなもんなのかなあと是非の判断が付かず。

 

窓口とインターネットバンキングでは倍額以上差が出るんですか、なら『ゆうちょダイレクト』が良いですよね。

しかし私はゆうちょダイレクトに登録していません。まずは登録から始めなきゃいけないの……ということで調べてみると、新規で登録したい人はまずは住民票取って、それから……となっています。

え、住民票……?(既に面倒)

しかも登録手続きに時間がかかります、その後送金したとして、その処理にまたお時間かかります、最終的な相手への着金は2ヶ月くらいかかるかも。

 

………………え、

 

……ええぇぇえ…………(困惑)

 

2か月後て、私スペインにちょうど入国してる感じの頃やん……いっそ手渡ししたいわ!

手数料高いなあと思うのと、登録手続きが面倒くさいなあと思うのとで、投げ出したくなりました。

がしかし、銀行を変えても、こういうシステムはあまり大差なさそうな気がするのと、そもそも今からどこかの銀行で新規で口座を作るのも面倒です。だったらやはりやるしかないのかとぐるぐる。

 

とりあえずはと相手に連絡を取って、こういうわけだからそちらで振り込みが確認されるのは随分待たないといけないかもしれません、と状況を説明。

すると、思いがけない情報が飛び込んできました。

 

『えっ、送金そんな大変なんですか!?トランスファーワイズはどうですか?あれは早く済むみたいですよ。手数料も安いし』

 

…………とらんすふぁーわいず、……だと…………??

 

 

 

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