なんにも持ってないぼっちの女がスペインに行く話。

仕事もなし、金もなし、若さもなし、恋人もなし。なんにも持ってない女が何かをしようとしています。

もちものけんさ②【水が硬いと聞いた】

 硬水を軟化させることはできないものか。

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ヨーロッパの水はカッキンコッキンで、飲んだら喉を痛め内臓を壊し、浴びれば肌を痛め炎症が治まらぬ、鬼のように厳しいものなのだと聞いた。お肌に優しい国に生まれ、やわらかな水に守られて育ってきた箱入り日本人はまずこの水の洗礼を受け、その厳しさに泣き、そしてこの試練に耐え抜いた者だけが滞在を許されるのだという。……

 

というのは2%くらい冗談ですが、ヨーロッパが硬水であることは周知の事実、そのことはだいぶ早い段階でのリサーチで知っておりました。

 

水は買うもの。日本と同じようにスーパーに行けば水がボトル売りされているのでそれを買って、料理や飲み物を作るのはそれを使うのよ。お風呂は、硬水だけど身体も髪もフツーに洗ってよろしい、ただし髪は痛むわよ。ギッシュギシュになるからアフターケアをちゃんとするのよ。顔を洗うのはやめておきなさい、肌を傷つけて大変なこと(顔)になるわよ。(意訳)

 

某ブログ主さまの記事に、こんな感じの『水に関するトリセツ』が書いてあり、読んだ経験値ひよこレベルの私は戦慄したのでした。

 

水に……水に殺(や)られるなんて……!!

 

なんとかしてこの危機を脱する方法はないものでしょうか。

 

 

1.戦慄ポイント① 水を買うということ

 水を買う。日本でも珍しい光景ではありません。日本の水道水は安全ですが、それでも飲用にはボトルを買うという方は多いですね。

スペインも水を買う文化らしい。もしくは家に浄水器を設置するとか。水は安いところだと2リットルで日本円50円くらい?だとか。まあ、ここはピンキリあるみたいですが。

しかしだよ、いくら安いと言っても、です。1日2リットル消費すると仮定しましょう。水に1日50円。水分を取らない日はないので、ごく普通に365日かけてみます。日本円約1万8千円。払えなくもない。払えなくもないぞ。だがしかし。

 

2.戦慄ポイント② 肌にキツイ?

だがしかし、前述のブログ主さまはこう続けているのです。

シャワーのお湯で顔を洗うのは止めておきなさいな。肌を傷つけて荒れるわよ。じゃあどうやって顔を洗うのかって?ヨーロッパ女子は「顔を洗う」概念がないのよ。メイクはふき取りタイプのクレンジングで、コットンでぐいぐい拭って落とすのね。そのあと保湿ケアをして終わりよ。

でも、顔をたっぷりのぬるま湯でバシャバシャするのが普通だった私はふき取りで済ませることにどうにも抵抗があって。それで、いつも買うボトルの飲用水を顔だけには使うことにしたわ。これなら軟水だから肌を傷つけませんからね。(意訳)

…………

…………なんとまあ…………!

 これは見逃せない情報です。というのも、私は子どものころからけっこうタチの悪いアトピーを持っておりまして、肌激ヨワなのです。シャワーの水を顔に当てると本当に荒れちゃうかも。このブログ主さまみたいに、私も顔のためにボトルの水を使ってあげないといけないかも。

とすると、先ほど仮で算出した水代は変わってきます。飲む用2リットル、顔を洗う用に……どのくらい要るのか……とりあえず3リットルと仮定、計1日5リットル。日本円約4万5千円。おっとチリツモ……

 

3.BRITA 浄水ポット&浄水ボトル

上記の悩みをどちらも解決する方法はないものかと考えました。

で、こちら。

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▲ ブリタ社 浄水ポット&浄水ボトル。

ボトルは先日の記事でも少し出てきましたが、ブリタはドイツの浄水メーカーで、私は30年くらいの付き合いです。子どものころから実家では使われていて、家を出てからは自分で買って、ずっとずっと使っている浄水ポットです。持ち歩き用ボトルは近年出たものなのでニューフェイス。ポットは、いつも使っているのはもっと大きな、普通のファミリーサイズのものですが、今回スリムでコンパクトなバージョンを購入してみました。硬水の国ドイツで使われているんだから、スペインで使ってもいいんじゃない?と。

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▲ カートリッジまで準備している周到さ。

これでろ過したら、軟水にならないかしら。もしみごと軟水になれば、飲用も顔を洗うのもこれでろ過した水でいくらでも使えるんですけど。無駄な願いでしょうか。かけてみる価値はあるかな。…………

しかしひとつモヤッと要因が。カートリッジにある「日本仕様」という印字。日本の水質に合わせたカートリッジです、って、いや違うのよ、日本の飲みやす~い水をさらに飲みやすくしてどーすんのよ、厳しいヨーロッパの水を飲みやすくしなさいよ。

コントレックスを買ってきて、ろ過して実験してみようかとも思っているのですが、まだ未遂です。

 

4.もひとつ追い風

もういっちょ助け手を増やそう。こんなものを入手してみました。

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▲ なんと……電気ポット!

こちらは前述のブログ主さまではなく、やはり海外旅行経験の多い別のブログ主さまが記事にしていらした「海外にぜひ持って行くべきおススメ○選」なる記事で紹介されていたものを参考にしました。

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▲ なんかすごい。商品説明だけですごい逸品感が漂ってきます

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▲ ギュッと縮こまっている本体をグイッと伸ばすと、あら不思議!ポットだわ!!

ブリタでろ過した水を、さらにこちらで沸かす作戦。ダメかなぁどうでしょうか。

顔を洗うのも、これで沸かしたのとブリタでろ過したのを混ぜれば、あっという間にぬるま湯作れるんじゃない?と思ったのですが、どうでしょう。

あ、洗面器どうしようというのも目下の悩みです(つまらない!)。

折りたためる洗面器とかあるけど買うべきか……。

 

あとは、シェアアパートなので、キッチンとかも共有スペース。自分の部屋でダラダラしてるときにちょっと飲み物が欲しくなったとき、これ自分の部屋にあれば。ずんだれた格好でキッチンに行かなくてもいいよねという思いもあって買いました。

 

現地でやってみてどうも上手くいかなかったら潔くボトル水を買います。でもやってみる価値はあるんじゃないかなあ…………(汗)